瞑想やヨガはストレス遺伝子のスイッチをオフにする
2008-7-22/転載
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瞑想や祈り、ヨガなどのリラクセーション療法で健康が改善するのは、ストレスに対する身体反応に影響を及ぼす遺伝子の活性化パターンが変化することによるとの研究結果が、オンライン医学誌「PLoS One」7月2日号で報告された。

研究共著者の米ハーバード大学医学部(ボストン)准教授のHerbert Benson博士によれば、心の状態が遺伝子発現に及ぼす影響を総合的に検討したのはこれが初めて。同氏らは以前に、リラクセーション反応を起こすことが、疼痛や不妊、関節リウマチ(RA)、不眠が原因の多数の疾患に有効であることを示している。

今回の研究では、リラクセーション訓練の長期実践者19人、健常者19人(対照群)、8週間の訓練を受けた初心者20人を対象に、遺伝子発現パターンを比較。その結果、長期実践者では対照群と比べ2,200超の遺伝子が、また初心者では長期実践者と比べ1,561の遺伝子が、異なる発現の仕方をしていた。発現の仕方が異なる遺伝子のうち433遺伝子は、初心者と長期実践者で共通していた。

遺伝子解析では、初心者、長期実践者ともに、慢性ストレスによる細胞障害の原因となる細胞代謝や酸化ストレス反応などのプロセスの変化が認められた。Benson氏は「リラクセーション反応が生じると、ストレスで活性化または不活性化される遺伝子が逆の反応を示す。ストレス予防には、リラクセーション法を1日1回20分用いるべきである」と述べている。

英リーズ?メトロポリタンLeeds Metropolitan大学(リーズ)のGerry Leisman博士は「生活習慣の選択で潜在的にネガティブな遺伝子発現が生じるなら、その逆もあるはず。生物学だけが我々の運命にとって絶対であるというわけではない」と述べ、研究内容に賛意を示している。米テキサスA&M健康科学センター(ヒューストン)のRobert Schwartz氏は「今回の研究は比較的小規模で、比較するのであれば対照群のストレスホルモンレベルのデータがもっと必要である」と述べるとともに、血液中の免疫細胞の反応を観察することを勧めている。
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