スーパーやコンビニでも多種多彩なミネラルウオーターを目にするようになった。また、好きなときに水分補給ができるように、ペットボトルや水筒を持ち歩く人も増えた。「朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲むことが健康によい」といったこともよく言われる。一体、水にはどのような健康効果があるのか!?
そもそも、水は私たちの体内でどのように働いているのだろう?
水の体内での働きはさまざまだが、特に重要なのが次の3つの働きだ。
まずは、いろいろな物質を溶かして体内に吸収しやすくする溶媒としての作用。食物は、消化液で分解され、栄養素として吸収され、便の形になって排泄されているが、この一連の流れは水があるからこそである。次に、血液となって、血液中の栄養分や酸素、老廃物を運ぶという働き。そして3つ目が、体温調節。体温を下げようとする際、人間は汗を出して調整をしているが、これは「水が蒸発するときに多くの熱を奪う」という性質を利用したものだ。こうして、体内で水分は常に利用され、消費されているのだ。
人間の体内に含まれる水分は、成人で体重の約60%以上、体重50kgの人であれば、30kgもの水が体内に存在している。そのうち、汗や尿などで体の外に出す水の量は、1日あたり平均2〜3リットルほど。健康な生活を送るためには、それと同量の水分を摂取することが必要だ。水分は食べ物からも得られるので、飲み物としては1.2〜1.5リットル摂取するのが望ましいとされている。
どんな人にも共通して、身体が水を必要としているタイミングがある。それは、朝起きてすぐ、食事の時、通勤などで歩いたあと、そして風呂あがりだ。また、スポーツや肉体労働をしているならその合間に、また、夏の暑い日や乾燥したオフィスで仕事をしているなら、さらにもう1回くらいは補給した方がよい。1日に飲むべき1.2〜1.5リットルの水を、これらの必要なタイミングごとに分けて飲むとすると、毎日6〜8回、1回に200〜250mlつまりコップ1杯の水を飲めば良いことになる。
実は、体が最も水を求めているタイミングは朝である。寝ている間は、季節を問わず大量の汗をかくため、起きた直後には血液濃度も高くなってしまう。朝に1杯の水を飲むことで、水不足になっている体をリフレッシュさせてくれるのだ。
筆者が起床時にコップ1杯の水を飲み始めて約8年。何気ない気持ちで始めたのだが、確かに身体がすっきりと目覚めたような感覚になって気持ちがいい。ボーっとした頭をすっきりさせるだけでなく、胃もほどよく刺激されて朝ごはんもしっかり食べられる。ぜひ、手軽に始められる、「朝の水」を習慣にしてみてはいかがだろう?
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