100%果汁飲料を飲む子どもは実は過体重(overweight)になりにくく、飲まない子どもよりも栄養価の高い食事をしていることが、新しい研究によって明らかにされ、米医学誌「Archives of Pediatrics & Adolescent Medicine(小児?思春期医学)」6月号に掲載された。
今回の研究は、米ベイラー大学医学部(テキサス州ヒューストン)教授のTheresa A. Nicklas氏らが、果汁飲料の製造業者と販売業者を代表する米国果汁製品協会(Juice Products Association)の資金提供を一部受け、実施したもの。1999〜2002年の米国民健康栄養調査(NHANES)に参加した2〜11歳の小児3,618人を対象にデータを収集した。
小児の体重、身体測定値、摂取した食品や飲料の種類を調べた結果、小児の果汁摂取量は、約58カロリーに当たる1日約4.1オンス(約117ml)であり、米国小児科学会(AAP)が推奨する最大摂取量よりも少なかった。果汁の摂取と過体重との関連性は認められなかった。
100%果汁を摂取した小児はそうでない小児に比べて、熱量、炭水化物、ビタミンCおよびB6、カリウム、リボフラビン、マグネシウム、鉄および葉酸の摂取量が多く、総脂質、飽和脂肪、任意摂取の脂肪および添加した砂糖の摂取量は有意に少なかった。また、果物丸ごとの摂取量も多かった。Nicklas氏は「100%果汁飲料は健康によい。砂糖が加えられているわけではなく、自然糖を含む」という。
ただし、果汁は炭酸飲料よりもましだが、過体重や肥満(obesity)を予防する最良の飲料ではないとする専門家もいる。米エール大学医学部(コネチカット州)のDavid L. Katz博士は「果汁の摂取を勧めるのは行き過ぎだと思う」と述べている。また、医学誌「Pediatrics(小児科学)」6月2日掲載の研究では、100%果汁や他の砂糖入り(sugar sweetened)飲料が総カロリー摂取量を10-15%増加させ、過剰摂取が小児肥満の蔓延の一因であることが指摘されている。
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