不妊に悩む夫婦が最近増えている、といわれます。不妊の原因は男性の場合は無精子症、女性の場合は排卵障害と卵管通過障害が大半を占めます。ここでは、女性の排卵障害を取り上げましょう。
〈症状〉 〜排卵障害〜
ホルモンの分泌異常で排卵が起こらないことをいいます。排卵には「視床下部−下垂体−卵巣」系といわれる一連のホルモンが関係し、このうちどれかひとつでも働きが悪いと排卵が起こらなくなります。また、乳腺刺激ホルモンであるプロラクチンが過剰分泌されていて排卵が起こらない場合もあります。
〈治療の視点〉
▽西洋医学の眼
最近よく耳にする排卵誘発剤は視床下部−下垂体−卵巣のホルモン系に働きかけて排卵を促す薬で、クロミフェン、シクロフェニル、卵胞刺激ホルモンなどがあります。プロラクチン過剰の場合には、その働きを抑えるブロモクリプチンを投与します。 子宮内膜症や子宮筋腫を治療することで妊娠が可能になる場合もあります。
▽漢方治療の眼
のぼせ、冷えなどを目標に用いられる温経湯には視床下部性無排卵症に対して排卵誘発効果が認められています。 プロラクチン過剰の場合にはなどを用います。 冷え症改善も不妊治療に有効です。11ページのチャートにも示したような、冷えに対するや桂枝茯苓丸なども効果が期待されます。
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