乳幼児を持つ親の3分の1が、その年齢の子どもが何を知っていて、どのように行動するかなど、子どもの発達について驚くほど知識をもっていないことが明らかになった。例えば、多くの親は1歳児は善悪の区別がつかないことや、他の子どもと協力したり一緒に遊びたがらないことがよくあることをなどを知っていないという。
研究著者で米ロチェスター大学(ニューヨーク州)メディカルセンター小児科フェローのHeather Paradis博士らは、生後9カ月の子どもの親約1万人(98.6%が母親)に対し、子どもの発達に関する質問を11問出題して親の知識を調査した。また、子どもとのかかわり方について話を聞き、新しいことをどのように子どもに教えるかをビデオテープに録画して、観察した。
その結果、4問以上間違った親は3分の1にも上り、教育レベルや収入などの因子を統計学的に調整した後も、これらの親では子どもとの健康的な相互関係をもつ傾向が低かった。Paradis氏は、子どもの発達を正しく理解しないと、さまざまな問題を引き起こすと懸念する。例えば、1歳半の幼児をじっとさせようとしても、無理なこと。彼らは好奇心の塊で、動きまわるのが普通だが、「母親がそれを反抗と誤解し、厳しく罰したり、愛情を示さなかったりする。このことが繰り返されると子どもの発達に影響する」と述べている。
解決策として、Paradis氏は、初めて親になる人に対し、小児科医がより積極的に教育することを挙げ、「親の知識を向上させることで、親子の触れ合いを増やすことができる」と述べている。また、生後2年までは小児検診を受けることが可能で、同氏は「こうした検診のときに、子育てに関する多くの情報を得られる」と助言している。研究結果は、先ごろホノルルで開催された米国小児科学会(PAS)で発表された。
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