ボトックス(ボツリヌス毒素)は標的部位以外にもしみ出すことがあり、これまで考えられていた以上に制御が難しいことがカナダの研究によって示された。
ボトックスは、しわ取りのほか、脳性麻痺(まひ)や脳卒中患者の筋肉の痙直を緩和するのにも利用されている。米CBCニュースによると、カルガリー大学運動学教授Walter Herzog氏は、ボトックスを使用して、筋力低下が関節の変性に及ぼす影響について調べる研究を実施した。その結果、ボトックスが標的とする筋肉から容易に周囲に移動し、周辺の筋肉をすべて弱らせることがわかったという。この知見は、医学誌「Journal of Biomechanics」オンライン版に1月8日掲載されたもの。
「ボトックスは注入した筋肉にとどまるものだと思っている人が多いが、今回の研究で、ボトックスを制御するのはそれほど容易ではないことがわかった」とHerzog氏は述べている。
Herzog氏によると、次のステップは、ボトックスが標的部位から周辺部位に移動するのにかかる時間を明らかにすることと、浸出を最小に抑えて特定の筋肉を安全に標的とするための理想的な用量を突き止めることだという。
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