かぜ症候群(急性上気道炎、普通感冒、かぜ)(小児)
2007-12-20/転載
文字 

概説 かぜ症候群の多くはウイルス感染により起こる病気です。冬季に主に流行します。原因となるウイルスはパラインフルエンザウイルスやライノウイルスなどが代表的ですが、それぞれ多くの型をもち、この他のウイルスも関係するため全部で400種類以上のウイルスがかぜ症候群の原因となるといわれています。このため、かぜ症候群には何度でも罹患(りかん)します。
 また「夏かぜ」と呼ばれる夏季に流行するかぜ症候群もあります。原因となるウイルスはエコーウイルスやコクサッキーウイルスなどですが、こちらも種類がたくさんあるので何度も同じような夏かぜにかかります。

症状 鼻汁、咳、くしゃみ、痰(たん)、発熱などが主な症状です。吐いたり下痢をしたりといった症状がみられることも時にあります。かぜ症候群をきっかけに中耳炎や副鼻腔炎、肺炎といった病気に罹患することもあります。夏かぜの場合はのどに口内炎のような発疹ができて痛みのために食べ物がのどを通らなくなることや(ヘルパンギーナ)、結膜炎を伴ったり(咽頭結膜熱)、髄膜炎(無菌性髄膜炎)を起こすこともあります。

診断 通常臨床的な診断が行われます。咳や鼻汁といった呼吸器系の症状が主にみられれば、かぜ症候群と診断されます。血清中の抗体の上昇を証明する方法は、原因となるウイルスの種類が多いため、実際上不可能で行われません。ウイルス分離による診断は可能ですが、通常必要とすることがなく行われません。

一般的な治療法●標準治療例
1)咳、鼻汁などの呼吸器症状(体重10kgの子どもの場合)
?アスベリン散  30mg
?ペリアクチン散  3mg
?ムコダイン細粒  300mg
 1日3回に分けて内服

 咳、痰、鼻汁といった個々の症状に対する対症療法が中心になります。原因となるウイルスを抑える薬は今のところありません。

2)発熱(体重10kgの子どもの場合)
?アンヒバ坐薬(100mg)   1個頓用
 38.5℃以上の時挿入。8時間以上間隔をあけて使用。

 解熱剤の使用はあくまで対症療法ですので、患児が元気な時はたとえ熱が高くても使用する必要はありません。頓用にはそのような意味も含められています。

生活上の注意 予後は通常は良好です。慢性疾患をもともともっている子どもはかぜ症候群の罹患をきっかけに悪化することがあるので注意が必要です。

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